機関紙140号 (2018年3月5日発行)
「被爆国日本は核兵器禁止条約を批准し、邦訳して国民に公表すべき」とした、「会」事務局の山本達夫さんの投稿が「朝日新聞」17日付けに掲載された。翌18日には、「しんぶん赤旗」も1面3段扱いで大きく報じた。10月23日、「邦訳しない理由」を問う「会」の公開質問状(「会報」137号に掲載)に対し、年末、外務省から届いた回答は「投稿」の冒頭で紹介された、たったの1行。
事務局に寄せられた反響は以下の通り。
●今朝の朝日新聞で投稿を拝読しました。政府として邦訳していないとは思いもしませんでした。よくぞ、質問状を出し、経過を投稿してくださいました。このような活動に敬意を表するとともに、日本政府の唯一の被爆国としてはありえない対応に怒りを覚えます。
●記事は今朝一番に読みました。所沢の会がこれで一挙に全国に知れ渡ります。よく書けています。良いことを始めましたね。
●政府の姿勢はまったく露骨なものですね。そこに一石を投じたのは快挙だと思います。
●見ました。論理の積み重ねでなく、事実で語る展開がすごい。民主主義のバロメーターをスノーデンに語らせたことで、知識人にも少なからず評価のあるアメリカ民主主義の脆さを浮かび上がらせ、われらの身に忍び寄る危険を突きつけた秀逸だと思います。
●核禁条約の件、朝日に投稿が載って、よかったです。健闘しましたね。所沢の9条の会からの投稿が、全国紙に載って、私も誇らしいです。
●意識的なサボタージュとしか言いようがありませんね。それにしても回答が質問の趣旨を踏まえていないところは、日頃の安倍首相の答弁と同じやり口だなと、それ自体に腹が立ちます。新聞報道が見落としていた問題提起が、今回の投書を契機に大きく拡がることを祈りながら、私も口コミでカクサンしようと思います。
梅田 正己(歴史研究者)
討幕を果たしてまもない1868(慶應4)年9月8日、まだ戊辰戦争が続く中、新政府は元号を明治と変えた。4年後、旧暦を新暦に変えたため9月8日は10月23日となった。
それから150年、今年2018年10月23日に政府は「明治150年」を盛大に祝う予定だ。すでに一昨年10月、安倍内閣はその記念事業を検討するため府省横断の連絡会議を設置している。その発表記者会見で菅官房長官はこう述べた。「明治150年は、我が国にとって一つの大きな節目、明治の精神に学ぶ、日本の強みを再認識することは極めて重要だ」(朝日16年10月8日付)
明治150年を考えるには二つの視点が必要だ。一つは明治維新をどう見るか、いま一つは明治以来の150年をどうとらえるか、である。
まず明治維新についての歴史認識の問題である。
本紙前号で北村肇さんはこう書いていた。−−「明治維新の評価は難しく歴史学者の間でも見解は異なります」
たしかにその通りで、それもあって明治維新は近代日本の出発点であるにもかかわらずアイマイモコとして国民的認識が形成されていない。そのためさまさまの迷説が横行している。
たとえば司馬遼太郎は晩年の著作『「明治」という国家』の中で西郷はじめ大久保や木戸らは国の将来像について何の青写真も持っていなかったと述べている。つまり、行き当たりばったりで王政復古を決行して五箇条の誓文を発し、戸籍法を定め、廃藩置県を敢行したというのだ。とんだ迷説である(詳細は小著『日本ナショナリズムの歴史』U巻あとがき)。
北村さんも前号で「明治維新」よりも「明治政変」の方が正しいのではないか、「とどのつまり、幕府との権力闘争に薩長が勝利したと見たほうがすっきりする」と書いていた。
では幕末・維新において何がどう変わったか。
それまで280の「くに(藩)」に分割・分権されていた幕藩体制が中央集権体制に変えられた。士農工商の身分制が廃止され、門閥制も消滅した。つまり、封建制が崩壊した。これはこの国の政治・社会・経済体制の決定的な変革であり、たんなる政変、政権移行ではなかった。
そう見なければ、この国がどうして前近代から近代へと転換できたのかがわからない。維新はやはり日本の近代への出発点だったのである(私は「脱封建革命」と名付けている)。
しかしその後の日本の近代化が、そのまま民主化につながったわけではない。
国内では明治10年代に全国に広がった自由民権運動を集会条例や新聞紙条例で抑圧し、14年には詔勅によって憲法草案(私擬憲法案)づくりを弾圧、国民を完全に排除して伊藤博文らが極秘裏に欽定憲法をつくり、それを国民に下賜した。
対外的には、明治7年、台湾出兵、翌8年には朝鮮軍を挑発して江華島事件を引き起こし、次いで12年には琉球を「併合」と、早くも版図拡大・国権拡張に乗り出した。
その後、28年には日清戦争により台湾と澎湖島を獲得、次いで33年の義和団戦争では列強8カ国達合軍の主力として中国に出兵、北京を占領、38年には日露戦争によりサハリンの南半部と旅順・大連の租借権および満鉄を獲得、つづく43年には朝鮮を「併合」した。
こうして日本本土の7割をこす広大な植民地の大半は、実は明治期に獲得したのである。
帝国主義の視点に立てば、明治はたしかに「栄光の時代」であった。
しかし明治150年の後半分は、日本は平和憲法を掲げた民主主義国として生きてきた。その今日の地点に立って過去を振り返るとき、はたして「明治の精神に学ぶ、日本の強みを再認識する」などと手放しで明治を礼賛できるだろうか。答えは言うまでもない。
名護市の市長選は辺野古基地を許さないとたたかってきた稲嶺さんの敗北となり、今後のたたかいにとっての大きな衝撃となりました。稲嶺市長は誠実で、民意を大事にし、名護市の発展を何よりも大事に民主主義を守ってきたたぐいまれな市長です。市長選では相手候補側が「米軍再編交付金を受け取らずに“8年間で135億円の損失が出ている”」などとの逆宣伝がされましたが、この8年間の市政は市内の全小中学校へのクーラー設置や中学3年までの医療費無料化など優れた政策を次々と実現させ、名護市の発展を作り出してきていたのです。
しかし、選挙戦の結果は前回(2014年)選挙では、基地移設容認の相手候補に4000票以上の差をつけ圧勝したのが、今回は逆に約3500票の差をつけられる結果となりました。前回は移設問題への深入りを避けて自主投票だった公明党が、今回は「自公連立」を優先し、党県本部の推薦を出したことが票の上では大きく影響しているとされています。
そこに至る経過の中には、安倍政権による辺野古基地建設への執拗な、そして金による取り込みと恫喝を繰り返すなど、政権としてあるまじき工作があります。そして、その権力の動きを力としてきた基地推進グループの復権への動きが、影響をさらに大きくしました。
自民党の選挙への取り組みは1地方自治体の選挙ではなく、菅官房長官をはじめとして、重要幹部を送り込み、国政選挙並みの態勢となり、財界も一体となって系列企業への動員を進め、基地対策費を活用した名護市経済の再生を唱えたのでした。その一つが「基地反対さえ言わなければ、100億円の基地交付金がもらえる」との宣伝でした。
住民の多くが基地はいらないと思いながら相手候補に投票をした背景の一つとして、市長選と並行して行われた名護市議補選で、反基地活動家として有名な安次富浩氏が、団体職員の無名の女性候補に大差で敗れたことを上げ基地反対疲れや、「辺野古基地新設を許すな」と全国からの支援の取り組みは、市民に共感を広げる自主的で柔軟な草の根運動とはかけ離れたものとなっていないかと、指摘する意見も出されています。
こうした様々な問題を抱える中で、18歳までの有権者の拡大による若者の意見の比重が高くなり、自民党小泉進次郎氏の街頭演説には若者が集まり、基地より生活といったムードが広がっていったと伝えられています。
いくつかの問題がありながらも、名護市民、沖縄県民の間に、「沖縄基地問題」における安倍政権と在沖縄米軍の姿勢に根強い反発があり、多数が基地のない沖縄を求めでいることははっきりしています。
名護市長選の結果は、本土の民主勢力が、沖縄への基地押しつけを日本の平和と民主主義の問題として、沖縄県民とのさらなる連帯の強化をどのように全国で闘うかを問われていると思うのです。
原田 みき子(沖縄県本部町在住)
名護市長選挙、素晴らしい候補をいただきながら負けてしまった。稲嶺進氏の2期8年の実績、新基地建設反対の民意、どちらも盤石だった。稲嶺氏は基地見返りの交付金を切られても、市の予算を増やし所得を増やし、特に国民健康保険料は沖縄県一の安さ、教育環境の整備や中学卒業までの医療費無料化は県内トップの充実であった。
一方、相手候補は過去にオスプレイに試乗して「安全」宣伝をした人物。特に辺野古の問題を争点からはずして討論会も逃げ切った。彼に期待した安倍政権は、小泉進次郎を2回派遣、さらに建設・厚労・郵政などの国会議員を送って各機関を回らせた。彼らはいっさい街頭に出ずマイクを握ることもなく、徹底して集票活動に専念、ひとり百票をものしたと言われる。そして何より、自民党、公明党、維新の会が付いた。名護市には公明が2千票、維新が千票あるそうだ。「安倍政権が牙をむいてくる」と覚悟はしていたが、これほどとは……。悔しさでしばらく立ち上がれなかった。しかし落ち着いて反省してみれば課題も見えてくる。
今回の選挙では若者たちの政治感覚がとても気になった。小泉進次郎氏に群がるのはまだいいとしても、稲嶺氏中傷のデマを簡単に信じ、SNSで拡散するありさま。つくづく、普段、学校や家庭でどんな会話をしているのだろうと心配になる。国策で翻弄され続ける沖縄は、この後も、国にとって都合のいい候補が現われ、そのたびに今回のような選挙模様が繰り広げられるだろう。「18歳から選挙権」が安倍政権にとって予想した以上に効果を上げたことを認めざるをえない。
私たちは人権や民主主義や政治をもっと若者たちに語ろうではないか。特に沖縄や福島などでは必須科目だ。沖縄も福島も国に捨てられている意味で「棄民同盟」を結びたいと思ったことがある。未来を担う若者たちは特に人権がないがしろにされている点を直視してほしい。「教育基本法」では第14条冒頭に「良識ある公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなければならない」とある。これまで学校で子どもたちに政治的教養を身に付けさせることをしてきただろうか。否、私自身受けた覚えがないし、子どもたちも受けていない。日本中、どこの学校も教育現場に政治を持ち込むことを禁止してきたのではないか。第14条の「特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他の政治的活動をしてはならない」という条文に縛られ過ぎてきたのではないか。
行木 恒雄(ジャーナリスト)
「平和の党」を標榜する公明党の皆さん、「平和憲法の9条だけは変えてはいけない」という池田名誉会長の意思を尊重する創価学会の皆さん、憲法に自衛隊を明記して「海外で戦争する国」にしようとする自民党の安倍9条改憲案に反対するよう期待します。
憲法施行71年、平和の防波堤だった9条です。国民の多くが安倍政権下での9条破壊ともいうべき改憲に反対です。公明党が改憲反対に踏み切り、自公連立政権から離れても、国民は皆さんの勇気と英断を支持するでしょう。今こそ、「平和の党」の真価を発揮する時です。
安倍首相の提言した9条改憲案は「9条1項(戦争放棄)と2項(戦力不保持と交戦権否認)を維持し、新設の3項で自衛隊を明記する」というもの。これに対し、「2項削除派」の石破元幹事長は私案で、新しい2項に「陸海空自衛隊を保持する」と規定し、12年自民党改憲草案で「国防軍」とした部分を変更しています。しかし、自民党改憲推進本部では、2項削除では世論の反対が強く、国民投票で過半数獲得が難しいとの判断から、安倍改憲案で党内をまとめつつあります。3月25日の自民党大会までに具体的な条文案を決め、衆参両院の憲法審査会に提案する予定です。
安保法制の下で限定的とはいえ、集団的自衛権の行使が容認された自衛隊を憲法に明記すれば、無制限に海外での武力行使が可能になり、「戦争する国」へと変わります。また、「後から作った法律が前の法律に優先する」という立法の原則から見ても、肝心の2項が空文化、死文化するという危険な改憲であり、騙されてはなりません。
公明党は自民党とともに安保法制を作った立場ですが、2項の空文化を考えれば、安保法制の趣旨に限定した改憲であっても、賛成すべきではないでしょう。また、自民党内には自衛隊明記を突破口に、いずれ2項削除という「改憲2段階論」が根強いことも見逃せません。
公明党は昨年の衆院選の公約でも、「自衛隊の存在を違憲とは考えていない。9条の1項、2項は憲法の平和主義を体現するものとして堅持する。先の平和安全法制は9条の下で許される『自衛の措置』の限界を明確にした。今、大事なことは平和と安全を確保するため、平和安全法制の適切な運用と実績を積み重ね、さらに国民の理解を得ていくことだ」としています。「加憲」の項目に9条や自衛隊もなく、「今、9条改正は不要」とも読み取れます。
公明党の山口代表は「今は全く白紙で臨む。憲法審査会の議論をよく見て対応を考えたい」と慎重です。斉藤・党憲法調査会長代理も最近のテレビ討論で、党内に賛否両論があることを明らかにし、「今、改憲が必要な緊急性がない。国会発議するなら、審議に時間をかけ、野党も含めた幅広い合意が必要なので、年内の発議は無理だろう」と主張しています。公明党の慎重な姿勢が2020年の改憲施行に向かって前のめりの安倍首相にブレーキとなるでしょう。
自民党は憲法審査会で各党合意の改憲案を決めて国会に提出し、遅くも秋の臨時国会で国会発議して来年早々にも国民投票の構えですが、公明党や立民、民進、共産など護憲野党の抵抗によっては、年内発議は困難でしょう。特に参院では公明党なくしては発議要件の「3分の2」に届きません。公明党がその気になれば、「国民の理解が深まらず、国民投票でも勝ち目がない」として、参院での発議を中止させることができます。
私たちも発議ストップをバックアップします。「安倍9条改憲NO!」の3000万人署名で反対運動を盛り上げています。国民投票になっても改憲阻止できる態勢を作ります。創価学会の皆さんにも改憲反対の声が高まり、公明党批判が強まっているとも聞いています。公明党が先の衆院選で6議席も減らしたのも、特定秘密保護法から安保法制、共謀罪などで安倍政権を支え続けてきたことへの批判とみられています。こんな情勢で、安倍改憲に加担すれば、来年の統一地方選や参院選での後退は避けられないかもしれません。
しかし、自民党では公明党がかつて「9条に自衛隊の存在を明記する」という加憲の必要性を検討していたことから、最終的には公明党と合意できると期待しています。
公明党、創価学会の皆さん、いつまでも「自民党の下駄の雪」と椰楡されないように、踏ん張って下さい。改憲反対で政権離脱し、自民党と手を切っても国民が支持します。
中川 とき彦(書家・若松町在住)
昨年の暮、新装なった漱石山房記念館を訪ねた。そこで文春文庫に『夏目鏡子述・漱石の思い出・松岡譲録』と『漱石の長襦袢』は半藤末利子さんの著書、この中にお母さんの松岡筆子の文章「猫の娘」が収められていることを知り、買い求めました。二冊ともとても面白かったです。
漱石という雅号について……孫楚(そんそ)が王済(おうさい)に「漱石枕流=石で口をすすぎ、流れを枕にしよう」といったところ、王済はr枕石漱流というべき、流れは枕にすべきでなく、口は石ですすぐべきものではない」と誤りを注意しましたが、孫楚は「いや、流れを枕にするのは、耳を洗おうと思うからだし、石で口をすすぐのは、歯をみがくためだ」といったところから、ガンコで負け惜しみの強いことを意味する故事熟語として、「漱石枕流」という語句が生まれた。漱石はこの古典を読んで、自分にピッタシと思ったのか、23歳の頃からこの雅号をずっと使用されたとのことです。
拙著は、あえて正しい方の語句で書いてみました。
鈴木太郎(詩人・演劇ライター 中新井在住)
♪とらやん とらやん どこいくねん うなぎ追いかけどこいくねん…。明るく楽しい大阪弁の歌芝居「天満のとらやん」。かたおかしろう(故人)の1960年代の作品。大阪では人気があり息長く上演されている。今回は大阪の劇団コーロによる東京公演。狂言師の茂山千之丞(故人)の演出によるもの。語りを中心に、歌や踊り、狂言仕立てなどを取り入れ、さらに釣り太鼓、三昧線、銅鑼などの楽器も演奏される。
大阪の天満に住む、ひょうきん者のとらやん。うなぎ一匹買ってきて、まむし丼(うな丼のこと)食べたいと、料理にかかる。ところが、うなぎは逃げ出した。とらやんはあわてて追いかける。ここから、とらやんの冒険の旅がはじまる。大根畠や傘屋町、雲の上では雷さまと出会って、真っ逆さまに落ちたところが竜宮城。これは奇想天外の物語。笑いもたっぷり、大阪弁のせりふが生きいきとしている。大根畠の大根を抜くシーンでは会場の子どもたちを舞台にあげるサービスも用意されていた。
出演者は出語り太夫の女性と男性2人、女性3人の6人。とらやん以外は二役以上をこなし、楽器も使い、背景画のめくりまでする。テンポ良く、メリハリの効いた展開、息のあったところを見せていた。とらやんの大森大介が軽快な動きが良く、傘屋・雷の清原正次がベテランの味を見せていた。語りの魚谷尚代が健闘していた。ただ、他の劇団で、もっとシンプルな「天満のとらやん」も見ているので、賑やかすぎる印象を与えたことも確かであった。
=参宮橋・国立オリンピック記念青少年総合センター、2月20日所見=
所沢「平和都市宣言」実現する会 沼尾孝平
過去2回の回答(原文のまま)紹介いたします。
質問1回目16年12月8日、回答同年12月17日。
質問@再び戦争の惨禍を起こさない「現憲法」に宣誓し自衛隊員になったが「衝突」と政府称する「戦争」の地へ派遣される自衛隊員、そのご家族に対する議員のお考え示されたい。
質問Aどのような状況になったら撤退できるとお考えか。 (略)回答@憲法9条により、戦争の地へ自衛隊を派遣することは許されておらず、そのためPK05原則による「停戦合意」などの要件が課されています。南スーダンにおいては反政府軍が7月に一時的に衝突事案を発生させましたがすぐに鎮圧され、首謀者は国外に逃亡し、現時点において政府の統治が脅かされるような組織の存在や地域での戦争状態は発生していないことを、私が現地で確認し、かつ、政府(大統領・第一副大統領)やUNMISSや派遣自衛隊員や国運職員などから状況を直接伺いました。
回答A PK05原則が守られなくなった場合はもちろん、隊員の安全確保が困難になった場合には、緊急には現場責任者の判断で退避などの措置ができますし、そうした状況が繰り返されるおそれがあるような場合は政府において速やかに撤退の判断を致します。
質問2回目 17年2月18日
回答 同年2月25日
質問16年7月「破棄」の日録あり、現地の「戦争の地」であること明らかに隊員に「負傷者」、周辺では死傷者も、先回回答のPK05原則などから撤退考慮か
回答 ご連絡ありがとうございました。再度回答させていただきます。今回明らかとなった文書管理の問題はまことに遺憾です。しかし前回送信したコメントをよくお読みいただければ、そこに書いた事柄は現時点においても不変であることがおわかりいただけることと思います。
質問3回目 18年2月5日
回答 同2月24日 未着
質問 先にお示し下さった二回のご回答、現時点にあっても不変でしょうか?
映画館で映画を見たのは、小学生の頃にお隣の家族に誘われて行った「鞍馬天狗」が最初で、その次の記憶は高校2年生の時に学校から出かけた映画鑑賞会の「ベン・ハー」です。社会人になってからも映画館には足を運ぶことはなく、岩波ホールや読売ホールなどで上映されたものをいくつか見たくらい。
過日、新聞の映画を紹介する欄で『プラハのモーツァルト』が取り上げられていました。当然、撮影はあのプラハ(チェコ共和国)で行われています。
あの、と言ったのには訳があって、プラハは海外一人旅の唯一無二の地なのです。あの風景を再び目の前の大きなスクリーンで見られる、行かねば、と即決しました。
映画は「ドン・ジョバンニ」のオペラとモーツァルトの身に降りかかった現実を重ねた愛憎の物語で、おおよその見当はつきます。それよりもプラハの街、劇場、オペラを見たいと、長野は善光寺の表参道から入る飲み屋街のアーケードをたどって行きました。
今どき、こんなの有り?とその外観に少なからぬ衝撃を覚えた映画館は築120年を経た建物で、日本で一番古い映画館だそうです。座席は壁にA〜Nと手書きの紙を貼ったその1列が16席。暖房はむき出しのスチームの管で、上映中でも時々カンカンカンと音のするしろもの。観客といえばシニア割引対象者が7,8人のみ。こだわって選びたい作品(「被ばく牛と生きる」等も)を上映するという経営者の姿勢を垣間見た次第です。
ところで、思い出の地プラハを目の当たりに楽しめたかと言うと、そうです、当時はLEDの街灯があったわけではなく、しかも映し出されるのはいつも夜の街。雪の降る冬とくればなんとも暗くてはっきりと見ることができません。それでも宮殿や劇場の中で繰り広げられる仮面舞踏会やオペラのシーンは明るく、建物の内部の隅々にまで施された美しい装飾も、プラハ市立フィルハーモニー管弦楽団の演奏も、それはそれはたっぷりと楽しませてもらいました。
原 緑
2月10日、会の「新春のつどい18年」が、午後1時30分から、コーププラザ所沢で開かれた。冒頭、草鹿光世代表委員は、「安倍さんが首相でいることが、最大の国難です。3000万署名を達成して、戦争をさせないために、今こそ全力を挙げなくてはなりません。安倍さんにNOの意思表示を突き付けましょう」と挨拶をした。
「核兵器禁止条約の採択から『核兵器のない世界』に向けて」と題して、条約の採択にも立ち会った、大久保賢一弁護士が、核兵器禁止条約と3000万人署名の意義について1時間にわたって講演を行った。
大久保氏は、「『核の時代』は核分裂エネルギーが兵器として使用された1945年8月に始まり、原爆の投下は、人々に何をもたらしたのか。被爆者は『米国が投下した2発の原爆は、広島、長崎を一瞬にして死の街に変えました。生きたまま焼かれ、肉親を助けることもできず、いったんは死の淵から逃れた者も、放射線に冒されて次々に倒れていきました』と語っています。
その危険な核兵器が地球上に約15000発存在する。ロシア7000発、米国6800発のほか、英・仏・印・パ・イスラエル・北朝鮮が保有している。核兵器が現実に使用されようとした事例もあり、現在もその危険性がある。それが朝鮮半島だ。仮に、核兵器が使用されれば、壊滅的な人道的結末が引き起こされることは、広島・長崎の被爆の実相からもあきらかである。核兵器の人道性に係わる国際的取り組みでも探求されてきた。その結実が核兵器禁止条約である。日本国憲法は、その地平に存在する規範なのだ。日本国憲法9条、とりわけ2項に先駆性があり、核兵器廃絶署名と3000万署名を達成させよう」と結びました。
●憲法カフェ9 「種まく人びと」上映と上野日呂登さんのお話
共謀罪の時代に
3月31日(土)14時〜
新所沢公民館
参加費 300円
主 催 マスコミ・文化 九条の会 所沢
立春は過ぎましたが、まだまだ寒い日がつづいています。
▼年会費、カンパのお願い
会の活動を支える、会費とカンパを集めています。担当世話人に早めにお寄せください。
▼「新春のつどい」に27名参加
前半、昨年7月国連で採択された「核兵器禁止条約」の意義について大久保賢一弁護士が講演。後半の交流会では、3000万署名の取り組み、名護市長選挙、外務省の邦訳問題などが報告され、リーフ「入会のすすめ」がお披露目されました。名護市長選を応援した平野さんの、金権選挙の生々しい報告は参加者に衝撃を与えました。
▼3000万署名
現在455筆毎日のように署名用紙が封書で届いています。しだいにピッチが上がってきました。所沢全体では、2月12日現在、11276筆。9条連絡会では、毎月第3金曜15時から所沢駅頭で宣伝・署名に取り組み、次回は3月16日。ご参加をお願いします。「九条の会」は、4月7日、署名達成のための全国集会を北とぴあ(東京・北区)で行います。「3000万署名」の取り組みをもっと多くの市民に知らせ、署名を集めるために、会として「団地作戦」を計画中です。何よりも、会員のみなさんのご奮闘をお願いします。多くの方と対話する、あなたの一歩が、安倍9条改憲を阻止する力になります。
▼「入会のすすめ」活用を
署名してくださった方には、さらに入会をよびかけましょう。