機関紙38号 (2008年9月22日発行)
「文化の秋」到来です。10月11日(土)から15日(水)まで、所沢市庁舎内の市民ギャラリーで、平和への願いを込めた「文化展」を開きます。
その「文化展」を成功させるために、会員をはじめ多くの皆さんの心を込めた作品を出品して頂くようお誘いします。そして多くの市民の皆さんに鑑賞して頂くよい機会になればと願っています。
私たちの「会」の名称には、「文化」を謳っています。文化の香りがする取り組みの一環として、最も力点を置いているのが、今回の「文化展」です。市民の中に「会」の運動への共感が広がっているなか、「会」らしい「文化展」とするために、実行委員会(中原道夫実行委員長)を発足させ、作品の展示、沖縄の歌と三線による小コンサート、詩人による朗読、フルートの演奏、会の活動を伝えるコーナーなど、多彩な内容になるよう知恵を絞っています。
20日は身近な軍事基地ウオッチングを行い、住居と隣接する軍事基地の実態を学ぶ予定でしたが、台風の接近で中止にしました。仕切り直して、基地ウオッチングの日程を早急にお知らせします。新春には、憲法の連続講座も企画されています。
所沢は東京に近く、文化の中央指向がたいへん強いところです。そのような土地柄にあっても、ここで“何か出来ないものだろうか”と追求をしてきました。地元に住む文化に携わる多くの人たちの協力を経て、ようやく文化展が開かれることになりました。これを契機に私たちの「文化」を旺盛に発信していきたいと考えます。
実行委員長 中原道夫(上新井在住・詩人)
『マスコミ・文化 九条の会 所沢』は「平和憲法」を無傷で次世代に引き継ぐために「広く、深く、多様に語り合おう」という趣旨のもとに、2005年3月26日、「ラーク所沢」で結成された。
いかに「憲法九条を守っていくか」という熱い思いに、当日の参加者は160名、大いに盛り上がった会であった。そのとき「もう少しマスコミの果たしている役割を強調して欲しい」「マスコミ文化の会なのだから、催しのたびごとに音楽、詩の朗読などプログラムに文化の香りを織り込んでほしい」「楽しく文化的に得るものをセツトした集まりに」など多くの声が寄せられた。文化交流の中で平和運動を推進させていこうという声なのだ。心のぬくもりを通してこの会を発展させていこうという声なのだ。
結成一周年記念(06年4月22日)の集いには、作家早乙女勝元氏の講演に合わせ演奏会も開かれ、当日の参加者220人はその演奏に聴き惚れ大盛会となった。
まさしく文化を通して結び合う、それが大きなカとなったのである。
今回の「平和と文化、ところざわ」展は、それらを踏まえ、世話人会から草鹿光世、鴨川孝司氏ら4人が担当し多くの人の協力により実行委員会を作り、会員相互の交流と、平和への願いを推し進めるための催しである。
会員による会員だけでなく開かれた文化展である。
絵画、書、写真、彫刻などの展示、日本詩人クラブ、詩人会議会員による「詩の朗読」、小コンサートとして「沖縄の歌と三線」、「9条世界会議」、「日本鬼子(リーベンクイズ)のおきみやげ」などのビデオ上映なども行われる。
会場は所沢市庁舎市民ギャラリー、期間は10月11日から15日までであるが、13日は休館。.出品申し込みは9月30日まで。詳しくは「お誘い」を参照して下さい。
多くの方のご参加を心よりお待ちしています。
11日作品搬入と陳列
14時よりオープニングセレモニー 小コンサート沖縄の歌と三線『いちゃりば一ず&中田綾子』が出演。演目 てぃんさぐぬ花、赤田首里殿内、あがろうさ一、ほか
12日 一般公開
13日 全館休館
14日 一般公開
ビデオ「9条世界会議」、「日本鬼子(リーベンクイズ)」など上映
15日 16時まで一般公開
出品の申し込み先
〒359-0033 所沢市こぶし町23-24 鴨川孝司まで
Tel 04-2998-7424
携帯090-4392-9071
作品は1m平方以内に限る。
参加費 無料
締め切り 9月30日
岩崎貞明(『放送レポート』編集長)
8月8日から25日までの2週間余り、NHK・民放いずれのテレビも「オリンピック漬け」だった。とくにNHKは、総合テレビからBSまでほとんどオリンピック中継に費やされたと言える。
正午や午後7時の定時のニュースさえ吹っ飛ばして、ひたすら競技の中継を続けた日も少なくなかった。確かにさまざまな競技で日本人選手が活躍したし、競泳や陸上などで驚異的な世界記録も続出していたから放送する価値は決して低くはない。が、「何もそこまで」という感慨を抱いた視聴者も多かったと思う。
オリンピックの放送権料は、日本はNHKと民放で作る「ジャパンコンソーシアム(JC)」という共同体が、電通を通じて国際オリンピツク委員会(IOC)に支払っている。その額は、今回の北京で推定198億円。各国の放送局から払われる放送権料でオリンピックの運営が成り立っているわけだが、日本の場合、その内訳はNHKが8割、民放が2割といわれる(公表されていない)。つまり、NHKは受信料から160億円近くをオリンピツク放送のために支出している計算になる。
北京とは時差が1時間しかないから、一般に視聴率が高くなるゴールデンタイム(午後7時〜午後10時)に競技を中継すれぱより多くの人が視聴できる。民放にすれば営業の基礎となる視聴率を高くできるし、NHKにしても受信料収納率を上げるために、より多くの人に見てほしいということになるだろう。
アメリカは3大ネットワークのNBCが放送権を独占しているが(北京では推定900億円の放送権料)、アメリカ人選手が活躍しそうな競技をアメリカのゴールデンタイムに合わせて実施する、ということも行われている。
おかげで選手は、朝早くから泳がされたり、日中の暑い時に走らされたりすることになる場合もある。
いまオリンピックは事実上テレビが支えている。その一方、オリンピックを歪めているのもテレビ、ということになるのだろうか。
9月1日夜、福田首相が突然辞任を表明した。臨時国会の招集を決め、「緊急総合対策」に基づく補正予算案やインド洋での海上自衛隊によるアメリカ艦船への給油継続法案などの本格的論戦を目の前にした辞任である。
二代続けての無責任な政権投げ出しは、自公政権の行き詰まりと破綻を証明し、その末期的実態を示すものである。
小泉「構造改革」の継続と改憲路線を掲げて参院選で大敗した安倍前政権の後を受けた福田首相が最初に仕掛けたのは、自衛隊海外派兵恒久法と消費税の増税を柱とした民主党との「大連立」であった。小沢氏との合意を得たものの、「公約違反だ」という国民的批判と民主党内からの異論もあって、構想は潰えた。その後、「新テロ特措法」やガソリン暫定税率の期限切れに伴う「租税特別措置法改定案」などを、衆院の3分の2以上による再可決で強行した。
いまの与党の圧倒的多数は、2年前の郵政選挙で得たものであり、それから安倍・福田と国民の審判を経ない自民党内の政権のたらい回しが続いていた。民意を踏まえない政権の数のカによる政局運営には正当性がなく、国民の支持は得られない。社会保障の圧縮、後期高齢者医療制度の存続、非正規雇用を増大させた労働の規制緩和などで国民生活との矛盾を一段と深め、支持率は3割台を割り込む。
世論の反発を恐れる公明党の離反もあって、政権は崩壊した。限りない貧困と格差を生み出す「構造改革」とアメリカ追従の軍拡・外交路線が、国民から総批判されたのである。
いま、メディアは自民党総裁選のニュースを、自民党と自公政権の責任を曖昧にしたまま、無批判的に垂れ流している。「政治ショー」化することによって、国民の目をくらまそうという自民党の策動に荷担するマスコミには、今更ながら失望を覚える。麻生、石破、石原、小池、与謝野:…いずれもこれまでの悪政に中心的に関与してきた顔ぶれである。
誰が総裁になっても、国民から目を背けた、「財界中心」と「アメリカのいいなり」の政治には変わりがない。きっぱりと「自民党総裁=総理大臣」を拒否しようではないか。
今や21世紀における日本や世界のあるべき姿を創出させる時代ではなかろうか。「限られた資源」や「急速に進む環境破壊」を考えるとき、その最大の浪費や要因は戦争であろう。「戦争のない世界」の実現が人類の緊急かつ切実な課題になっている。日本が誇る「憲法九条」のメッセージを、今こそ世界に発信すべき時である。
臨時国会での「冒頭解散」もありそうな様相である。「憲法を暮らしに生かす政治」を選択し、「九条」を守り抜く人や政党を、国会に多数送りたいものである。(9月7日記)
増岡敏和 (詩人)
玲子のことは先に「今際の言葉」で書いたが、これは「東京大空襲」・「沖縄戦」に続くカンタータの三部作なので紹介しておきたい。終章(八章のうち)の中程の部分である。
独唱 砂のご飯を葉っぱにのせ
(兄) さらさら流れる川の底の
玲子の神殿に
花ゴザ敷いた ままごとの
母親ぶったおまえの幼い威厳を
私は抱きしめる
生き残ったもののこの思いを
私は広島の根に据え
金色の翳 隅なくひろげて
原爆で殺された人たちの祭壇に
億万の花を祀って天の鈴を鳴らすのだ
藤代洋子(美原町在住)
天も地も人も乱調気味の昨今、加えて後期高齢者の身にとっては、ちょっと言いたいことだらけの日が続いています。
その中で、昨年の夏から今年にかけて、滅多にない経験をしました。
私の長兄は日中戦争で戦死。それは1月1日午後だったそうです。歳の離れた末っ子の私に詳しいことは分かりませんでしたが、父母の髪が一夜にして白くなってしまったこと、その年の暗い日々が兄の死の重さを痛感させました。
それから60余年、実家の次兄が亡くなり、私がお花代ほどの戦死者遺族特別弔慰金受け取り人の手続きをすることになりました。役所に行き、担当課で話しを聞いてもさっぱり要領を得ず、必要書類をもらって帰りました。当然、若い係りの人には、書類手続きの説明だけでも大変そうに見えました。
実家の千葉県に行き、必要な父の代からの戸籍謄本、私自身の現在に至るまでの証明となる抄本類など、千葉と東京の本籍地への役所通いでやっと揃えられたのです。
日中戦争から第二次世界大戦、多くの失われた命への想いも、時間の流れに埋もれていくのを止めることはできません。
だからこそ、不動の願いとして残していかなければならない約束が「九条を守る」ではないでしょうか。
田村 了(こぶし町在住)
事故米を転用して巨利をむさぼった業者の悪どさと、農水省の無能ぶりに腹が立つ。中国鮫子の事件では、人々の心のどこかで「中国製は…」との疑念があったと思う。それはわが国の食の安全を信頼したうえでのことである。
これではもはや、他の国のことを批判できるものではない。健康を脅かす点で、これまでの偽装事件から一線を踏み越えた悪質さがあると思う。
そして今度は「掠め取られた年金」である。収納率向上を目指す社保庁と、滞納から抜け出したい事業主とが、給与水準の改ざんという思惑で一致したとき、彼らはホッとしたに違いない。後々の従業員の受給額を盗んだという痛みはなかったのだろうか。
次々と、「まさか」が「またか」となるおぞましい事柄が私たちを襲う。その一方では自民党のお祭り騒ぎ。政権党として、国民の安心、安全を守れなかった反省こそ聞きたいと思う。マスコミは、その検証に鋭く切り込んでほしい。
私たち九条の会に賛同する者は、国民を苦しめている、これらの根っこは一つということを知っている。憲法二十五条で、「国はすべての生活面で社会保障等の増進に努めよ」と謳っている。これが自民党の改憲草案では「生活のあらゆる側面」となっている。ゆりかごから墓場まで「自己責任」と言わんばかりだ。戦争をせず、人間を大切に、という憲法を、為政者が守ってこなかったことが全ての原因。
だから総選挙では憲法も争点にとらえ、苦しみの元を絶つには、憲法を守る政党を伸ばすしかないことを、周りの人たちに話していきたいと思う。
塚崎公美(下山口在住)
自・公政権が強引に発足させた、後期高齢者医療保険制度は、何としてでも廃止させたい。廃止後は、少々時間がかかってでも、よりよい医療保障制度確立へ、大きく舵を切りかえさせなければならない。
「後期高齢保険」は単純化すれば、取りやすいところから取れるだけ取るという、まさに国民収奪の「酷保」である。ここには、日々のやりくりに悩み、不安いっぱいの国民生活を、一顧だにする何ものもない。
新制度に対する国民的な強い反発。参院野党4党による、かつてない「中上・撤廃」決議。
政府は大あわてで、実施に入ったばかりの保険料金の、低所得者分の引き下げ修正などをおこなった。
しかしことは、そんな小手先のごまかし修正で片づく問題ではない。
福田政権の突然の崩壊で、「後期高齢保険」廃止の決着はしばらく先送りされることになったが、この問題では原点に立ち返って、是非ともはっきりしておきたい問題がある。このことでは、もっとも基本的な次の二つが明確にされなければならない。
その第一は、従来からもしばしば指摘されてきたことだが、「大砲かバターか」の問題だ。周知のとおり、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」の憲法の明確な規定に反し、日本政府はほとんど一貫して軍備増強を図ってきた。今日日本がアメリカに次ぐ世界第2位の軍事費大国化していることは、よく知られているとおりだ。
大砲にカネが回れば、バターつまり社会保障などが貧弱になるのは当然の結果である。しかし「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」(憲法25条)のが本来の姿のはずである。
やるべきことをやらない。やってはならないことを強引にやる。
医療費予算をケチる一方で、インド洋上の無料給油延長は、ゴリ押しの構え。憲法の定めとは、あまりにもチグハグな、こうした政治の有り様に、いまこそ厳しいメスをいれていかなければならない。
明確にしたい二番目は、医療、老齢など社会保障制度は、憲法25条に基礎を置く、国民の基本的権利だという点である。同条で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と、国民の生存権を高らかにうたいあげている。
「最低限度の生活」といっても、そこには「健康で文化的」という前提がついていることに注目したい。「不健康」で「非文化的」では、最低限度の生活とはいえないわけだ。時間外、休出が常態化し、ワーキングプアーの蔓延、後を絶たない過労死・自殺。日本の職場情況は、はたして「健康で文化的」なのか?
それでいてというより、こんな情況をテコに、大企業の多くはこの10年来、過去最高利益の更新を続けてきている。今こそ西欧的社会保障制度の原点に立つ「富の強制的な再配分」政策を強く推し進めるべき時である。大企業経営者を中心に「社会保障を目的税とする消費税の導入」の声が強まっているが、これは本末転倒の議論である。
繰り返すが、「後期高齢保険」を廃止させ、社会保障の本道に立ち帰った改革を、どこまでも追求していきたい。
上野和義(こぶし町在住)
私は8月22日から24日の「有明海・水俣・川辺川を結ぶ九州エコツアー」に参加しました。公害・地球懇などが主催し首都圏から34人が参加しました。
1日目は時々どしゃ降りの雨のなか有明海・諌早湾、全長7キロの潮受け堤防、調整池、中央干拓地などを見学しました。夜は諌早干拓北部排水門に近い佐賀県大浦で「赤潮・貧酸素漁業被害緊急集会」が開かれ、8月上旬、長崎・佐賀県の沖合でボラ・スズキ・カニなどの魚介類が死んだ実態、調整池には強い毒性をもったアオコが発生し、干拓地での農業にも赤信号が点滅していることが報告され、これを改善するには開門しかないことが確認されました。
2日目は、水俣に移りました。雨が続くなか、「水俣現地見学コース」と「講演会コース」に分かれ、私はチッソ正面一百間排水溝一水俣市資料館一親水護岸見学に参加しました。今までになく系統的に傷跡や闘いの歴史を学ぶことができ、夜の「原告との交流会」での被害者の訴えでより認識を深めました。
3日目は晴天に恵まれ「ミナマタ現地調査・決起集会」での原田正純先生の特別報告には感銘を受けました。午後は相良村の「熊本反ダム会議」に参加。9月11日の熊本県知事の見解表明が注目されるなか、ダムはいらんの意志が結集されました。
その日、知事は“ダム反対”の見解を表明した。
私は「公害・地球懇」の幹事として、九州エコーツアーに連続9回毎年参加してきた。来年は身近な人を派遣する。そして、他の自然環境を守り無駄な公共事業をなくす運動と交流したいと考える。
小林好作(北秋津在住)
その一
7月になってやっと「日本の青空」を観ることができた。現憲法の精神と骨格を作った鈴木安蔵の青年時代からの生き方に感銘した。この機会に佐藤達夫「日本国憲法誕生記(中央文庫、1999)」を再読した。映画の中で、GHQ側とともに深夜にわたり草案作りをする場面がある。この著者はそのとき、法制局の役人として出ていた人であろう。その夜の政府とGHQのやりとりが書かれていて興味深い。しかし、政府案に先立って世に出された憲法研究会案、共産党案、高野岩三郎案などが、どこでどのように生かされたのかの記述に欠ける。この欠陥を埋めたのが「日本の青空」ではないかと思っている。
その二
日本政府は現憲法の「崇高な理想と目的を達成する(前文)」どころか、貶めることしかしてきていないように思う。逆に国民はこの目的達成のためにたたかってきた。警察予備隊違憲訴訟、恵庭事件、百里基地訴訟、小西反軍裁判、長沼ナイキ基地訴訟、砂川事件、近くは航空自衛隊のイラク派遣違憲訴訟などなど。
だから平和憲法は守られてきた。朝日訴訟、介護保険料違憲裁判(泉大津市)、NHK国際放送違憲訴訟もそうだ。「崇高な理想と目的」のために、全国でもっと沢山の闘いが広がっている。闘ってこそ憲法は本当に自分たちのものになる。
その三映画「三池」を見てもらおうと準備している会員がいる。向陽町にお住まいの84歳になる和田末治さんだ。
秋田で鉱山につとめていました。父の代からの炭坑労働者です。
技術者で職員でしたが労働組合があって、順番に役員が回ってくる組合でした。たまたま役員になったとき炭労の中央交渉にでて、『賃上げが出来ない経営の状況は判るが、命がけで働き事故も起きている。仲間が死なないようにしてくれ』とあたりまえの発言をしたら解雇の通告をされました。組合がこれを認めてしまい解雇、それでは炭労で働かないかと言われ、以来40年ちかく炭労の書記局で働いたのです。
三池の争議も現地で闘いましたし、爆発事故も知っています。国の政策で石炭から石油に切り替える、それが労働者にいかに苦しみや困難をもたらしたか身にしみて経験しました。
この映画が作られるのは知りませんでした。しかし、良く描かれています。三池の争議・事故の当時の状況を100年前からのつながりの中で明らかにしているのです。ゆっくりしたペースで状況を描き、今だから言えるということもあるのかもしれません。当時の会社幹部へのインタビューではお金を渡したこともあるのでしょうと問いかけ、返事に窮していることも出てきますが、当事者であった私にも納得できる描きかたです。それが大牟田市が後援して出来たというのですから、当時を知っているものには考えられないことです。
この映画を多くの人に見てもらい、今後の日本のあり方を考える一つの支えにして欲しいのです。近日中に私の家で最初の試写会をしたいと思っています。
映画は熊谷博子監督作品。いま、語る。明日を見る。「三池…終わらない鉱山(やま)物語」
企画・製作協力 大牟田市、大牟田市石炭産業科学館
監督は「完成まで7年かかりました。100人近い方たちの証言と30を越す炭坑施設の撮影。未来に向けて勇気のある一歩を踏み出す力がみなぎります」と語っている。
新年号で絵手紙特集をします。応募して下さい。テーマは自由ですが、憲法9条、戦争、平和、後期高齢者などを歓迎します。
カラー作品を優先します。
はがき、はがきの大きさの用紙に。画材は自由。パソコン作品は除く。
住所、氏名、年齢を書いて、11月30日までに下の住所へ送付して下さい。
〒359-0033 所沢市こぶし町23-24 鴨川孝司
■平和を育てる大泉9条の会が憲法学習講演会
憲法誕生の歴史的背景を当時のGHQ(連合国軍総司令部)と日本政府の文章、国会議事録で検証。また当時の世論調査なども取り上げながら、「押しつけ憲法論」の誤りを解明。
日 時 9月23日(火曜目・祝日)13時開場、13時30分開演
場 所 勤労福祉会館大会議室(大泉学園駅南口より徒歩3分)
講 師 岩田行雄氏(憲法研究者、1942年生まれ。元早大現代政治経済研究所特別研究員。全国各地で行った講演は110回を超える。10月には「韓国九条の会」の招きでソウル公演の予定。著書に「検証・憲法第九条の誕生」など)
資料代 300円
■小田実没後一年記念講演会
作家の小田実さんが亡くなられて一年余が経過。小田実さんを偲びつつ、文学者としての小田さん、あるいは小田さんの文学世界について論じる講演会が開かれる。
日 時 10月4日(土) 開場18:00 開演18:30
場 所 ベルサール神田(千代田区美土代町7 住友不動産ビル3階)(最寄り駅JR「お茶の水駅」下車徒歩10分、地下鉄丸の内線「淡路町」、千代田線「新お茶の水」下車、B6出口より徒歩2分)
講 演 ドナルド・キーン氏(『玉砕』を翻訳して)
鶴見俊輔氏(文学者としての小田実)
澤地久枝さん(『河』を読んで)
挨 拶 玄 順恵さん(小田実 人生の同行者)
会場費 1500円(当日)葉書またはファクスで、お名前、電話番号を明記し、「小田実記念講演会申し込み」とご記入の上、ご希望の旨を下記にお知らせ下さい(当目は先着順の入場になりますが、座席確保のため優先申し込みを受け付けます)
〒113-0033 東京都文京区本郷2-11-9 大月書店・中川宛ファクス 03-3813-4656
■「こてさし語りの会」が公演
今秋も公民館で活動している文化団体による文化祭が行われます。10年以上の歴史を持つ「こてさし語りの会」も「ことば」をテーマにした、谷川俊太郎さん原作のユニークで面白い作品を上演します。
日 時 11月9日(日) 午後3時〜3時30分
場 所 小手指公民館分館
タイトル ことばあそびうた
入場料 無料